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SPC投稿小説
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逆転小説家





息の道を塞ぎ
―――締まる首
底なしの水に飲み込まれ
苦悶の顔―――
身を雷電に焼き尽くし
―――焼け焦げた身

そして、
紅い花を咲かそう
君に捧げる………真っ赤な花を………

―――手首から零れる、鮮血の紅

………これで、これで私は、
救われた







2月16日 午前9時17分
裁判所第三法廷


サ「検察側、弁護側、準備は出来ていますか?」
何時もと同じ始まり、
ナ「弁護側、出来ています」
何時もと同じメンツ、だが、
ミ「検事側、完了している」
何時もと違うところが確実にあった。
マ「な、ナルホド君、大丈夫だよ、始まったら何時もの手で」
ナ「そんな事言ったって、初めてじゃないのか?何もわからないって状況は………」
マ「一度そういう事あったじゃない!ほら、キオクソーシツの時だよ!」
ナ「それは忘れていたってだけで、知らなかった事とは微妙に違うよ」
サ「それでは検事、冒頭弁論をお願いします」
ミ「了解した」
御剣が調書を広げた。僕らの武器であるはずの証拠品は、
ミ「この事件は小説家刹那義理雄氏が、人里はなれた自宅で自殺していた」
これ以外に何も無い。いや、だいたい何時死んだとか詳しい内容もわかってないのだ。
それでも僕は、依頼者の依頼を全うしなければならない。
そう、刹那義理雄氏が、自殺じゃないという事を。
ミ「証人を召喚させてもらう、イトノコ刑事!」







よれよれのコートに体育会系の体格、それに不精髭を生やした顔、本当この人は刑事ってイメージだ。
ミ「証人、名前と職業を」
イ「………あの、御剣検事、自分は糸鋸であって、イトノコでは断じて」
ミ「次に職業ッ!」
イ「ハ、ハイィッスっ!!!」
外面だけは。署の方でもこうやってどやされてるんだろう、それでも、御剣の事を信頼してるらしいけど。
しかし、あんなビラビラの付いた服着た検事を信頼するって、一体どうやって出来るんだ?
マ「そんな事だったらナルホドくんの髪型の方がよっぽど変だよ」
霊媒師の衣装を身に着けている君に言われたくないぞ。
ミ「では証言をお願いする」
マ「ここからいろいろ聞き出さなきゃいけないんだよね」
イ「何しろ何もないんだから、あると言ったらこのバッジだけだしね」
エリにつけた弁護士バッヂ、僕がとても大切にしてる物だ。だが何かの役にたったことは、余り無い。
イ「事件は刹那氏の自宅、雪に包まれた山奥の自宅で起きたっす」
どうやって自殺したか、それが何時なのか、誰か来てたのか、
一言一句も聞き漏らせないな。