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SPC投稿小説
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星獲りの丘




 夜空に輝く銀の星々。
 キラキラとまるで金粉や銀粉を刷いたようなその空に、幾人の人が魅了されたでしょう。
 小さく輝く星の粒を手に入れようと、幾人の子供が夜空に手を伸ばしたでしょう。
 決して手に入らない夜空の星々を夢見て、幾人の詩人が詩を綴ったでしょう。

 決して手に入らない?果たして本当にそうでしょうか?
 もしかしたら手に入るかも・・・。そう思ったことはないですか?

 知っていますか?
 夜空を見上げ、星を獲り続ける男の人がいることを・・・・・・

 「・・・・・・・・・・ふむ、今日の空は獲り日和だな」

 その男の人に会いたいのなら、星がたくさん出ている夜中に家を出るのがいいでしょう。

 「・・・・・・さて・・・・今日は一体幾つの星が獲れるだろうなあ・・・」

 当てもなく、星を見上げながら夜の道を歩いてみて下さい。
 そんなことをしていたら、きっとあなたは迷子になるでしょうね。
 けれども、そんな迷子の夜更けに、星獲りの丘に辿り着くことが出来るんです。

 「・・・・・・・・・・・これだけいい星が出てるんだ。一つや二つではすまないだろう・・・・・・・・ん?」

 迷子で訪れた星獲りの丘。そこに、星獲りの男がいます。
 まずは、夜の挨拶をしましょう。

 『こんばんは。』

 「・・・・・・・・・・・・おめえは誰だ?迷子の子供か?」

 少し怖いかもしれませんが、星獲りの男に聞いてみましょう。そう、その言葉が大切なのです。

 『ここは星獲りの丘ですか?』

 「・・・・・・・・ほお・・・・・ここを星獲りの丘だってわかってるやつが来るのは珍しいな・・・・・・・」

 初め、星獲りの男は、あなたの言葉に驚きます。けれど、すぐに笑ってそこが星獲りの丘だと教えてくれるでしょう。
 そうしたら、次はお願いです。ただし、あなたが星を欲しいと本当に思っている時だけ、それも、一回こっきりのお願いにして下さい。
 星獲りの男は気難しいので、一回しかお願いを聞いてくれないからです。

 『ボクに星を下さい。』

 言い方は何でもいいでしょう。
 お願いすることが大事なのです。

 「・・・・・・・・・・・ほう。星が欲しいか、坊主」

 望遠鏡を覗きながら星獲りの男は尋ねるでしょう。
 必ず、欲しいと言って下さいね。理由は何でもいいのです。

 『うん、欲しい。』

 「・・・・・・・よし、いいだろう。だが、今回だけだ。いいな?」

 お願いを聞いてもらったら、今回だけという約束を必ず守りましょう。
 約束さえ守れば、星獲りの男は最高の星を獲ってくれるはずです。

 「・・・・・・うし、わかった。じゃあ危ないから少し離れてろ。今すぐ星を獲ってやるからよ」

 星獲りの方法はいたって簡単。
 星獲りの男が持つ銃で、夜空の星を撃ち落すのです。勿論、それが出来るのは星獲りの男だけ。
 ただし、星を受け取るのはあなたです。いつ、星が落ちてきてもいいように、ちゃんと心構えをしておきましょう。

 「・・・・・・・・・・・・・俺は星を落とす。お前の為に落とすんだ。だから、獲るのはお前だ。いいな?」

 準備はいいですか?
 しっかり、受け止めましょう。

 「・・・・・・・・・・・・・・・・行くぞ・・・・?ほれっ!!」