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SPC投稿小説
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「お帰りなさい、ユリ」

何で言うの?

嗚呼、嗚呼。
彼女は思う。
私はやっぱり百合だ、茎が折れ曲がる。
大好きなのに。
貴女しか居ないのに。

けれど、だから。
チャンスは今だけ。

「ただいま」

下らない下らない繰り返し。リピテイション。日常なんて名の。
唯、其の腕の重さだけが。

渾身の力。
腕、向ける、姉へ。
銃。

幾度も幾度も幾度も繰り返した構え。

姉の声。

「ユリ…?」

見えない見えない見えない。
見えない。
今どんな顔? 姉さん。

微かに笑う。
姉さんに勝てたのは久し振り。

けれど、
だから、
目を見開いて、
引き金を。

―――私は今どんな顔?






「ねーねー、聞いた?
高迫さんの話」

「聞いた聞いた。 事故でしょ?」

「一体何処で銃なんか拾ったんだろうね?」

「本当、大体何で撃とうとか思ったのかな?」

「結構可愛かったのにねー、彼女」

「ホント、勿体無いよねー」

「案外自殺だったりしてー」

「銃が暴発したんでしょ?」

「そうそう。」



「かわいそうにねー」



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